ごてふ

青春デンデケデケデケのごてふのレビュー・感想・評価

青春デンデケデケデケ(1992年製作の映画)
4.0
池袋・新文芸坐にて。≪ワンダーランドの映画作家 大林宣彦映画祭2017≫日替わり全33作品からの1本。平日昼の部には男性高齢者多数で5割超えの入り。おじいちゃんたち、嘗てのエレキ少年かな。傑作・佳作の多い贔屓監督の諸作からベストを選べと云われると困るが、本作は上位ランクの思い出の作品で公開時以来の再鑑賞。昔の映画ほど細部まで良く覚えている。平凡な地方の高校生バンド活動始末記。やや退色したフィルム映像がノスタルジックな気分を盛り上げる。メンバー銘々のキャラクターも立って、家庭環境と学園生活がテンポ良く描写される。スクリーンを見上げている間中、我が心中にあった10代の血潮がざわざわと蘇り騒めく心地。良き映画は歳月を超えて心に響く。
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