大好きな俳優「入江崇史」さんが出演している『雲ゆくままに』が東京国際映画祭 Nippon Cinema Now 部門で上映されました。
本作は東京藝術大学大学院映像研究科映画專攻
第18期修了制作上映会の中の1作品だが、最近のインディーズ映画のレベルは非常に高い。
中国人留学生や技能訓練生が日本という異国で直面する、恋愛や仕事やビザなどのリアルを鋭い目で活写した群像劇は、多くの中国人が暮らす今の日本が抱えるリアルだ。
そんな彼らに優しく接する、母を亡くしたばかりの老人(?)を、本当はイケおじの入江崇史さんが好演。作品唯一の癒しになっている。それにしても入江さんって、台詞のない演技に味があるんだよなぁ。受けの芝居でここまで深みが出せる俳優さんはそうそういない。
そして、4人を結ぶキーワードに日本を代表する富士山が使われ、その富士の使い方も大胆でおもしろい。
作品終盤、キューブリックファンならわかる、あるオマージュ表現が出てくるが、ヤン監督の意図や如何に?
監督のヤン・リーピンさん、長身でイケメンの監督さんだが、なかなかの才能の持ち主。これからが楽しみな監督さんです。