Dreams(原題)を配信している動画配信サービス

『Dreams(原題)』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

Dreams(原題)
動画配信は2025年3月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

Dreams(原題)が配信されているサービス一覧

『Dreams(原題)』が配信されているサービスは見つかりませんでした。

Dreams(原題)が配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
WOWOWオンデマンド
アニメタイムズ
Roadstead
J:COM STREAM

『Dreams(原題)』に投稿された感想・評価

[アメリカとメキシコ、独占欲を巡る恋] 70点

2025年ベルリン映画祭コンペ部門選出作品。ミシェル・フランコ長編九作目。同じコンペにはダーグ・ヨハン・ハウゲルードの『Dreams』という作品も選出されたことで、こちらが副題を付けて差別化するという不思議な事態になっていた。アメリカとメキシコの国境に放置されたコンテナトラック。夜になって"助けて!"という叫び声と共にトラックが揺れ始める。すると、彼らの越境を手引したであろう人々が扉を開け、出てきたヨロヨロの不法移民たちから有り金を巻き上げようとする。そんな地獄絵図を、まるで誰からも見えていないかのようにすり抜けた青年は、いきなり何かを目指すように歩き始め、サンフランシスコの高級住宅街のとある家に辿り着く。家主の女は侵入した彼を発見するが、そのままセックスし始める。一体何が起こっているのか?という序盤の神秘的な雰囲気は最後まで超えられなかったが、実にフランコらしい変な映画だった。越境した男の名前はフェルナンド、家主の女はジェニファーと言い、金持ち娘である彼女がメキシコに設立したバレエ劇団に来た新進気鋭の若手ダンサーで愛人がフェルナンドという関係だった。物語は独占欲をテーマとしているようで、互いに追われると逃げ追われなくなると追い始めるという面倒な関係を描いている。いきなり別荘に二人で行ったかと思えば、ジェニファーが知り合いを見つけて帰ろうと言い出すと、フェルナンドも愛想を尽かしたかのようにメッセージだけを残して去り、ジェニファーはメキシコシティの別邸で彼を待つが来ず、アメリカに戻って仕事に復帰するとサンフランシスコの劇場入口で踊っているのを発見し…というような追いかけっこをずっとしているのだ。金持ちアメリカ人女と若いメキシコ人男という絶妙なパワーバランスは常に危うく変化し続け、どちらもが優位を取ろうとする不健康な関係性は暴力的なラストへと転がり込む(後述)。この関係性は、実際の国家の関係性をも表象しうるのかもしれない。フェルナンドを演じているのはイザック・ヘルナンデスは実際にバレエダンサーということで、素人目にもバレエのシーンは本当に実力があるように見えるのだが、そこまで実力があるのなら別にジェニファーの愛人業に拘らなくても良いのではと思わせてしまうのが難点。普通にメキシコで注目されて渡米するでも渡欧するでも可能性があるだろう。そういったところに設定臭さが滲み出てしまうのもフランコの弱みか。
ベルリン国際映画祭にて。

ミシェル・フランコが前作に引き続きジェシカ・チャスティンと組んでる。期待値上がっていたがそこまでは至らなかった。
主導権を取り合う愛憎劇。今度はイヤな話寄りか善きヒューマンドラマ寄りかどちらだろう?と思っていたが…。どちらかというと前者だけど、過去作に比べると弱い気がする。

ジェシカ・チャスティンが若いメキシコの不法移民を愛人にして搾取する裕福な慈善家を演じているのが興味深い。

メキシコ国境で不法移民の容赦ない状況を序盤から見せられこれは一体どうなるんだ?と期待値上がったが、その後はバレエカンパニーのオーナーで慈善家のジェニファーがメキシコから来たバレエダンサーを囲う話になっていく。

移民のシンデレラストーリー、アメリカンドリームを掴む、そんな話ではなかった。
ジェニファーはバレエダンサーのフェルナンドをサポートはしているようだが、それと引き換えに愛人としているようで。

才能のあるダンサーは他のプロの目にも止まりだし、コントロールしていた側のジェニファーの立場は簡単に覆る。こうなったらもう嫌がらせの応酬みたいに主導権を取り合い、甘かった序盤の雰囲気が嘘のように二人の関係にヒリヒリした緊張が走る。

でもこういうのメロドラマ、ドロドロ愛憎劇の範疇だよねと思ってしまい、終盤に静かな衝撃は訪れるものの、物足りなかった。驚きはしたけども。

ジェシカ・チャスティンがムカつく富裕層を体も張って演じているし、フェルナンドを演じたのは実際のバレエダンサーだし、普通に見ればそこそこ面白い話なんだけどやっぱりミシェル・フランコにはもっと厭な話を期待してしまう。

世間で温かい人間ドラマと言われてる「あの歌を憶えている」ですら不穏で残酷で厭な部分あったので。