きゅうげん

トロール・ハンターのきゅうげんのレビュー・感想・評価

トロール・ハンター(2010年製作の映画)
3.5
熊害を追う大学生撮影隊は、ある謎の男のウワサを聞きつけインタビューを試みるも……。
トロールとそのハンターや政府の秘密機関など、ワクワクしかしない要素てんこ盛りのモキュメンタリー映画。
枝葉末節の大雑把さは否めないものの、北欧産B級映画と侮るなかれ、全体としては楽しい内容に。

「三びきのやぎ」とか「大食い競争」とかトロール要素も忠実(?)だし、狩人ハンスはなんだかんだ優しくてかっこいいし、撮影隊は軽佻浮薄ながらも対応力抜群。バトルフィールドも森林・洞窟・雪原と豊富で、ロマンスもちょっぴり。それに肝となるトロールの造形は、かなり完成度が高いです。
最近ニュースで見かけるストルテンベルグ首相(当時)の失言オチとか、『山の魔王の宮殿にて』にあわせたビックリ・クレジットとか遊び心も忘れてません。
ファウンドフッテージとしての枠組みがハードルとなるため、具体的なお話の観やすさにはかなり気を配っている印象です。