このレビューはネタバレを含みます
ゆったりとした展開。
複雑な境遇のさまざまな大人が、子どものフキの目線を通して描かれてゆく。
印象に残ったのは父が救急車で運ばれた夜の病院のシーン。おそらく夫を亡くしたのであろう泣き叫ぶ女性はフキ…
やがてやってくる死によって、現在が防衛手段として固定されるという構造は、この映画の随所で語られている。大人の道具化した現在は、ビデオの中に恐怖を隔離したり、死後を見越した手続きの忙しさにエネルギーを…
>>続きを読む大人が思っている以上に子供は聡い
全編に死の匂いが漂っていながら生が同居したり、キャラクターの実在感だったり是枝監督作品っぽさを感じながら観ていた
序盤の救急車呼び出し中のシークエンスからずっとそ…