男の性が人類を破滅に導くという、虚しさ散々な物語。長い禁欲生活の果てに全裸美女と出会っちゃったらそんな気になるのも致し方なしかも知れないけど、事態の責任が自分にある事が分かった上で結局まぐわっちゃうのはなんとも情けないな。見所はもちろん、淀川さんのお墨付きマチルダ・メイのパーフェクトな裸体に尽きる。
脚本を担当したダン・オバノンは同時期に『バタリアン』を撮影していたのだが、偶然か必然か、2作品には共通する部分が多い。後先考えないバカのせいで人類が滅亡の危機に瀕するところや、救いのない結末であるところ、全裸美女が敵役で出てくるところも一緒だ。暴徒と化したバンパイア達はバタリアンの走るゾンビのに引き継がれている。しかし、コメディに振るかサスペンスに振るかでこうも質感が変わるもんだな。
