女を作って家を出ていった父親に復讐心を抱く娘の心情を描いたドラマ。　
Jack Hickeyが監督と脚本を務めたアイルランドのショートムービー。　

年頃の娘の父親が若い女性と恋仲となり、家を出て彼女の店で働きながら幸せに暮らし始める。相手の女性はなんと娘の親友。娘は父親に立腹して別居している兄を呼び出し、母と兄と三人で父と愛人の営む店舗兼住宅を燃やしに出かける…　　
　
父と親友に対して怒り心頭な娘のやり切れない気持ちを描いている。
本来であれば、もっとも信頼すべき父と親友の二人に裏切られた娘の怒りの炎が徐々にエスカレートしていき、彼女の暴走行為に、観ているこちらもイライラ感が溜まっていく。
主人恋の娘は、冒頭以外はすべて真っ赤な服を着ているのが印象的で彼女の心境のメタファーになっているのであろう。
最後は兄と母の三人で、父と親友の寝ている店舗兼住宅の焼き討ちに出かけ、緊迫感が最高潮に達してハラハラさせられる。
ブチ切れた娘たち三人が最後にとった行動は果たして…
ラストシーンで父の店舗兼住宅を見つめる娘の顔が何とも言えない。
ショートムービーならではのまさかのオチに納得です。
（ファック・ユー）　

2025.3　BS12で鑑賞（深夜しょ～と劇場・字幕）

【クソみたいな世界の受け入れ方】

≪Filmarksあらすじ≫
父が愛人をつくり家を出た。
しかもその愛人は元親友‥‥
怒りのあまり娘の暴走が始まる！
理不尽な悲しみとどう向き合えばいいのか。
今までとはちょっと違う、最高にクールな復讐劇！

最近TVerさんで続いていた「濃厚背脂ガッツリ系」とは一味違う、ちょっと軽めのドラマ。
・・とは言え「父が愛人を作って家を出ていく」っていう時点でそこまで軽くもないか・・・(;^ω^)

まぁ自分の父親が他の女のところに行っちゃうなんて、それだけでも残された家族はかなり悶々とするのは間違いないんだろうけどね、ましてその相手が顔見知りだったりしたら、更に複雑な心境にもなってしまうよね・・・。

例えばね。
日本の二次元系でよくある「親同士が再婚したら、まさかの同級生が兄妹になっちゃった」みたいなのを想像して、勝手に胸キュンしちゃう人もいるかもしれないんだけど・・・現実はそんなに甘くはないからね・・・。
というのも、僕が小学生の時に実際に僕のクラスであったから・・・(;^_^A
しかも、クラスメイトの男の子と女の子が「今日から家族です」て・・・。
な～～んか、気まずい空気になったのを覚えてるよ、先生も「どう触れていいのか・・」ってなってたし。

そりゃね、再婚をしたお父さんとお母さんの間には「出逢い」から「結婚」までのそれなりのストーリーもあるんだろうし、そこには勿論「お互いの子供たちの事」もあったと思う。
でもさ、当の子供たちにしてみたらそこのプロセスがないわけよ。
何となく察してはいただろうけど、急に同級生を「兄妹と呼びなさい」って言われてもね。
彼らにはそこに至るプロセスがないまま「結論」だけが決められていたって感じだったんですよね。
2人ともおとなしいタイプの子だったから表立ってグレたりとかはなかったけど、大人になった今でも当時の彼らの心中を察するとかなりの葛藤があったんだろうな・・・ってこっちまで心がザワザワする。

確かに、この物語の状況はそこまで切実ではないのよ。
主人公ももう成人しているし、急に他人が家に入り込んでくるわけでもない。
ただ、親友とパパを「同時に失った」っていう状況。

っていうかさ・・・。
人間は社会の中で生きていくうえで、様々な「立場」「立ち位置」に立つのね。
それは「子供」から始まり「兄妹」「友達」「先輩・後輩」「部下・上司」「夫・妻」「親」・・・
で、それぞれの立場によって「やって良い事」「やってはいけない事」っていう不文律やマナーがあって、その中で「親」というものはやっぱり子供を無視した言動は「ご法度」だし、「夫・妻」であれば、やっぱり他の異性を愛することが許されないことだと思うんです。
たとえ、どんなに止むを得ない事情があったとしても「その立場」にいる以上はね。

じゃあその立場を放棄すればOK？・・・ってことでもない。
そこには既に「責任」が発生しているからね。
だから「するな」とは言わない。
ただ、きちんとプロセスを大事にしなきゃダメ。

実際はね、子供って薄々わかってるんですよ、たとえどんなに小っちゃい子でも。
「今、自分の親がちょっと普段と違うな・・・」ってことくらいね、見てりゃわかるよ。
だからこそ、結論を押し付けるのではなくキチンと向き合ってあげて欲しい。
子供が、そのやりきれない気持ちに突き動かされて振り上げてしまった拳を降ろすきっかけをキチンと作ってあげて欲しい。
子供にとっては、どんな形でも「家族とはいつもそこにあるもの」と無条件で信じているものだから。
それを壊すことはあってはならないし、そんな人は許すことが出来ない。

「仕方ないよ」

だったら、せめてその言葉に辿り着けるようになるまでの「プロセス」をキチンとくれよ・・・・。

なんかね、最初は「海外版こじらせ女子」の妄想×暴走ムービーかと思って観てたんだけど、途中から僕自身の経験とも重なって見えるところもあって、多分他の方とは全く違う受け取り方で着地したと思う。
そこまでずば抜けたお話ではなかったんだけど何か刺さるところもあって、個人的には嫌いじゃない一本でした。

• #札幌映画部2025
• #stopwar

正直つまらないです。

しかし独特な世界観でまるでPVを観ている様な映像でした。

あと終盤はちょっと可愛い展開になります。

けどおもんない。