解体されゆくスラム街の壁になったようなデジタルカメラの映像。
画面のなかのライター、窓からの光、テレビ、蝋燭などの光源のつくる陰影がドキュメンタリーとフィクションの間の空間を創り、その存在が消えそ…
そこに生きている人たちの息づかい、臭い、そういったものを映すために、監督は2年間、真剣だったのだろうと感じた。フィクションともドキュメンタリーとも、どちらともいえない、そういったないまぜの方法で、監…
>>続きを読む解体されていく路地(スラム)を、これほどまでに生々しく、そして信じられないほど美的に撮ってしまった映画が他にどれほどあるだろうか。しかし、路地の姿そのものはこの3時間のフィルムのなかで、ごくわずかし…
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