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シークレット・エージェント

シークレット・エージェントの作品紹介

シークレット・エージェントのあらすじ

1977 年、軍事政権下のブラジル。カーニバルの喧騒に紛れ、男は再び街へと舞い戻る。過去を消し身分を隠し、抑圧された僅かな自由にすがる人々と猜疑心渦巻くこの国で、「ある目的」を果たすために……。

シークレット・エージェントの監督

クレベール・メンドンサ・フィリオ

原題
O Agente Secreto/The Secret Agent
製作年
2025年
製作国・地域
ブラジル、フランス、オランダ、ドイツ
上映時間
160分
ジャンル
スリラー
配給会社
クロックワークス

『シークレット・エージェント』に投稿された感想・評価

Omizu
3.8
【第78回カンヌ映画祭 監督賞、男優賞】
『バクラウ 地図から消された村』クレベール・メンドンサ・フィリオ監督の新作。カンヌ映画祭コンペに出品され監督賞と男優賞(ワグナー・ムーラ)をW受賞した。

素晴らしい作品。大好きなフィリオ監督の新作として期待していたが、その期待を上回る傑作だった。

一人の男の人生をファンタスティックな演出で語ったフィリオ監督らしい独特な作品。突然の暴力やグロ描写など攻めた描写を厭わず衒いなく演出していて見ごたえのある作品になっている。

一人の男の人生という主軸の裏にブラジルの歴史、政治が浮かび上がってくる。スリリングで緊張感がある一級の映画であるのと同時に社会性も持っている映画でとてもよかった。

フィリオ監督の作家性がよく出た作家映画でありムーラの好演も光る素晴らしい作品。少し寝落ちしてしまったところがあったので日本で上映されたらまた行きたいところ。
4.3
オスカー作品賞にもノミネート中、「バクラウ」監督の最新作🇧🇷 タイトルにある"秘密の代理人"とは何なのか、それが見えてくるにつれて一気に押し寄せるドラマと痛烈な社会風刺に身悶えする、怒涛の160分。奇天烈にも思えるエンタメ全開スリラーの中に潜む、静かなる暴力と自由の封殺。過去そして現代のブラジル社会に対する皮肉がとにかく凄まじく、驚愕と悲哀に浸されてる。すごい、めちゃくちゃすごい映画。

「バクラウ」も根底のテーマは同じだけど、こちらは寓話性を弱めたことでストーリーもテーマ性も見えやすくなっているので、前作が合わなかった人にも観てほしい。ほぼ1シーンだけどウド・キアも出ているので、日本では彼の遺作の一つになるかな。

【🇺🇸VOD鑑賞】
1977年ブラジル。恐ろしさと不鮮明さと懐かしさ、そして『ジョーズ』。終始気が気でなく不穏さ漂う今作だが、救いもある。国がどれだけ冷酷(ブラジルという舞台にこの言葉は似合わない気もするが)であろうと安らぎの場所はきっとどこかにあるのだ。

主演ヴァグネル・モウラの命を狙われつつも終始平静さを保っているキャラクターとしての演技は素晴らしいものだ。それと言うまでもないがやはり音楽は素晴らしい。

それにしても毎度のことながら日本においても海外映画(特にアメリカを除く)の一般公開が遅すぎるのには腹立たしい。かつて『勝手にしやがれ』を本国公開10日後に日本での劇場公開を行った配給会社とは比べ物にならないぐらい酷い。世界で去年話題の映画を話題が冷めた頃である今年の12月公開とは……。もう言葉もでない。だが、それだけ日本人の生活から映画(とくに海外映画)というものが離れてしまったということだろう。

まあそんなことは置いといて、今作は『シティ・オブ・ゴッド』『アイム・スティル・ヒア』と並びブラジル現代映画の傑作。わたしは今挙げた2作よりも今作の方が好みである。

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