竜平

コマンドーの竜平のレビュー・感想・評価

コマンドー(1985年製作の映画)
3.9
アーノルド・シュワルツェネッガー主演。娘と平和に暮らす元コマンドー部隊指揮官の男メイトリクスに降りかかる過去の因縁、やがて始まる“最強男”による怒涛の救出劇、という話。

アクションでもコメディでもいいから定期的にシュワちゃんの奮闘っぷりを拝みたくなる、っての、俺だけじゃないと信じたい。今作はというとまさに「古き良き」と言える勧善懲悪系のヒーローアクション映画。じつは製作がジョエル・シルバー。調子こいてる奴ら、はたまたどっからどう見ても悪ってな奴らをバッタバッタと倒していく、とりあえずこれが本当に気持ちいい。時代を感じさせないやりたい放題の無双アクションとその中に見えるドタバタ感、ちょっとしたユーモアというのも今見ると普通に笑える。やること為すこととにかく規格外で、電話ボックスごと投げるとかもう最高。終盤なんかはたぶん1対100くらいの構図で、出てくる敵は射撃ゲームのように撃たれては倒れていくし、シュワちゃん自身は銃弾の嵐の中で全くと言っていいほど被弾しないし、くらってもたいした傷じゃないし、みたいな、ここらへんは同じくシュワちゃん主演作『ラスト・アクション・ヒーロー』でネタにされてたよねーなんて。序盤にふと悪者に絡まれるCAの女性がただの脇役と思ってたら何気にそのまま終わりのほうまで関わってくるという、こーゆー意外性もおもしろいところ。

当時のシュワちゃんって今で言うところのドウェイン・ジョンソン的な立ち位置だったんじゃないかな。肉体派でどの出演作でもバッチリ強くて、少年たちの憧れのヒーロー像みたいな感じ。俺も幼い頃はまさにで、シュワちゃん映画を食い入るように見てたなーなんて。てか、こーゆー容赦ない内容で単なるコントとかB級映画っぽく映らないのはやっぱりシュワちゃんの手腕な気がする、シュワ、だけに。まぁ今作に関してはシンプルに金もかなりかかってるんじゃないかなと。爆破シーンの規模よ、そして迫力よ。総じて好きな一本。
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