PANDADA

ゴースト もういちど抱きしめたいのPANDADAのレビュー・感想・評価

2.0
1990年公開の「ゴースト/ニューヨークの幻(ジェリー・ザッカー監督)」のアジア版リメイク。

原作と違うのは不慮の死を遂げるのが女性という点くらいで、ほぼ、原作になぞらえたストーリーです。

挿入歌も原作と同じ「Unchained Melody」ですが、歌っているのは平井堅だったりします。

主役は松嶋菜々子とソン・スンホンで、脇を固めるのは樹木希林、鈴木砂羽、芦田愛菜、嶋田久作、波岡一喜、橋本さとしらで、ちょい役に温水さんが出てたりもして、キャストは申し分ないですね。

樹木希林は原作でのウーピー・ゴールドバーグの役どころで、これはさすがの名演。希林さんにしか出来ない役ですね。

芦田愛菜の神童っぷりも120%に炸裂しています。
松嶋菜々子に向かって、「おばちゃん!」と呼びかけることができるのも彼女くらいでしょう(笑)。

でも、やっぱり、リメイクなんですよね。
原作をよく知っている分だけ、どこか白けてしまうような気持ちになっちゃう。
よく出来たリメイクだとは思うのですが、
所詮リメイクなので、新鮮味や感動もその分割引になりますよね。

加えて、韓流スターを無理にキャスティングする必要性というか、必然性を感じないんですよね。
いや、ソン・スンホンは良いんです。
ただ背後にありそうなオトナの事情的なのが嫌で。

キャストもストーリーも一級品ですが、リメイク作品の商業主義的一面を観せつけられたような感じがして。

そして、やはり、原作を超えるようなリメイクって難しいですね。
原作を知らなければ、十分に楽しめるんでしょうが、これだけ有名な作品だとやっぱ無理でしょ。

結構きっちりと作られた作品ではありましたが、リメイクな分、割引な評価にさせていただきました。
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