ロイバッティ

ロゼッタのロイバッティのネタバレレビュー・内容・結末

ロゼッタ(1999年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

清く生きたくても清くは生きられないことを悟って死のうとする。
告げ口をし合い、仕事を奪い合う切った張ったの世界で生きる道として、受容する他者の存在が提示されて映画は終わる。
ロゼッタを受容すべき母親がアルコールとセックス依存症で、ワッフル販売員の彼は彼女にとってはじめて自分を受け入れる存在なものだから、彼を見る彼女の表情には困惑と奇異とすがるような気持ちが浮かぶ。
早歩きのロゼッタを近くで追う手持カメラが彼女の平穏ならざる気持ちを表す。