勇者たちの戦場
サミュエル・L・ジャクソン主演の2006年の戦争映画だ。
否、兵士たちの戦地での凄惨な体験によるPTSD発症をテーマとした物語だ。
主役は衛生兵兼務軍医だ。
そして、彼もまた、重度のPTSDを患ったひとりだ。
皆、帰還後に日常生活へと戻ってゆく。
しかし、日常へ戻れない元兵士たちが多くいる。
そして、彼らは自ら志願して、また最前線の仲間たちの元へと出征して行く。
彼らの居場所は戦場にしか無い。
派手さはなく、アットホームな場面の中に散りばめられたPTSDによる弊害を実にリアルに再現していたように思うよ。
それゆえに、むしろ現実味が倍増しており、彼ら帰還兵たちの苦悩と、そして、ささやかな幸せとが、複雑ながらも強く伝わってきたよ。
良い映画だったよ。
ありがとう。