ゴシちゃん

約束のゴシちゃんのレビュー・感想・評価

約束(1972年製作の映画)
3.7
先日亡くなった若き頃の萩原健一さんが出演されており、当時のキネマ旬報ベストテンにも入っていた事、またAmazonのブルーレイのレビューも高評価なことから初観賞いたしました。

寒そうな海辺を走る列車の中
いかにも訳ありな女(岸恵子)と、もう一人つれ?の初老の女の二人組
偶然隣り合わせた若い不良っぽい男(萩原健一)
うっとうしいほどに付きまとう男だが、その無邪気さに徐々に女は心を開いていく・・・

韓国映画を原案にしているそうですが、雰囲気は日本を舞台に置き換えたフランス映画という感じです。
セリフが少なく、ちょっとした表情や視線の動きの映像で心の動きが語られて物語が進みます。
登場人物も少ない割には、殿山泰司や三國連太郎のように個性的な名優が使われていたりします。

特に大どんでん返しがあるというストーリーではありません。
ちょっと期待しすぎたのか、私はあっさりと終わっちゃったなぁって感じをうけましたが、観終わった後に登場人物たちやそのセリフ、そしていくつかの場面がやたらと印象に残っている事に気付かされました。
そんな作品でした。
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