JUN

ディセントのJUNのレビュー・感想・評価

ディセント(2005年製作の映画)
3.6
ざっくりストーリーを言うと、冒険が好きな6人の女友達が、洞窟を探検し、そこで出口が崩落し、挙句には謎の怪物に襲われる始末。さらにドロドロとした友人間事情が露呈してきて、出口のわからない洞窟という場所から、彼女たちは無事脱出することができるのか?というお話。

ざっくり感想を言うと、この人たちの危機管理能力はどうなってるんだ!なのにすごいタフ!

ホラー映画として低予算ながら完成度が高いなと感じました。洞窟という絶望感も尋常じゃないし、常に暗い。本当にヘッドライトの光だったり発炎筒の光だったりしかないので、すごく雰囲気にリアリティのある映画でした。
ただ、あまりに暗いので6割くらい何してるかわからないです。怪物と戦うシーンとか某トランスフォームする映画ばりにわからない。

登場人物の人間性もリアル。あまりにクズでもあまりに良い人でもリアリティにかけますが、これは程よくクズで程よく良い人。ただ、サラとジュノとホリー以外名前わからなかったです。ベスとサムと誰?が誰??そこは残念ポイントですね…
というかジュノはクズすぎない?と思いますが、たまにいますよねこういう方。

個人的にもう一つグッときたのが主役のサラ。覚醒してからのタフさが尋常ではなく、頼もしすぎてちょっと笑ってしまった。新生・トゥームレイダー。

洞窟の中の怪物の容赦ない感じとかも良かったです。彼女たちがただ無双するだけの映画になるんじゃないかと思いましたが、この映画はちゃんと脱出一筋で最後まで行っていたのでとても好感が持てました。
というか、この映画の怪物はグールって事で良いんですよねおそらく。クリーチャー好きの心が揺さぶられますね。

まとめると、息がつまるような閉鎖感と緊張感、怪物の恐ろしさと、人間関係がとてもリアリティのある良質なホラー映画でした。

私もこんな事態に備えて体を鍛えてサバイバル知識を蓄えようと思います。
JUN

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