すずき

ディセントのすずきのレビュー・感想・評価

ディセント(2005年製作の映画)
3.7
娘を事故で失ったサラは、それ以来精神を病みがち。
彼女を心配した友人のジュノは、他の友人たちを集め、女だけの洞窟探検ツアーを企画する。
洞窟探検を楽しむ6人だったが、突如岩盤が崩落して戻れなくなってしまう。
「大丈夫、他の出口があるんだから!ねぇジュノ、道調べるからガイドブック貸して!」
「車に置いてきた。あとココ事前に言ってた洞窟じゃなくて、前人未到の洞窟だから道わからん。ゴメンね!」
等と宣うクソ女、ジュノ。
やむなく、風を頼りに出口を探すが、サラは洞窟の闇の中に、人影のようなものを目撃する…

女6人と洞窟だけで進行するスケールの小さな映画だけど、意外に面白かった!
地底人に襲われるホラーかと思ったけど、地底人が出るのは映画の後半になってから。
それまでは、暗くて狭くて足元が不安定な、地味ながらも人間の本能に訴えビビッと来る、洞窟の恐怖で楽しませてくれる。
閉所恐怖症には結構キツいと思います。あと痛いシーンもあるし、後半は血の量もそこそこ。ビックリ系演出もいくつか。
この映画見て、子供の頃、這って進む洞窟の「胎内めぐり」をした記憶が蘇ったよ。多分、山梨の船津胎内樹型かな?

んで、あらすじにも書いたけど、ジュノのクソ女っぷりが笑える。
当事者だと笑えないだろうけど、どんどんトラブルを引き起こしていく、絵に書いたようなトラブルメーカーで全ての元凶。
当然、こーゆータイプって中々死ななくって、実質ラスボスだ。

後半からは、待ってましたと言わんばかりに、人食い地底人達が登場!
「ほら、だから人間がいるって言ったでしょ!」
「あれは人間じゃねぇだろ!」
のやり取りに笑いました。
そしてここからは、映画のテンションはアゲアゲ!
飛び散る血しぶき!ピッケル片手に地底人と大バトル!
鮮やかじゃないけど、泥臭い殺し合いっていいよね…。
ただ戦闘シーンのカット割りが極端に多くて見づらいのは好みが分かれそう。