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グエムル -漢江の怪物-のkissenger800のレビュー・感想・評価

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)
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レビュー書いてなかったことに気が付いたので。
サイゾーウーマンのウェブ連載コラム「崔盛旭の『映画で学ぶ、韓国近現代史』」でこの作品に言及している回が興味深いんですよ(初出2019/12/27)。

・韓国映画は何かの社会事象を踏まえて作られがち
・そういう楽しみ方「も」できると面白さが倍になるの、よくないですか
・日本と韓国の距離だから見える事もけっこうある

というこの辺が私の韓国映画鑑賞の基本なんですが、5回目ぐらいに見た際、本作の背景にもたしか何かあったよなあ。って検索して出てきたのが冒頭で紹介したコラムで、それ以降ですからね、自覚的に「そういう要素」を考えるようになったの。

金城哲夫(1938-1976)脚本を含む円谷プロダクションの物語を浴びて育った世代なので、たとえばウルトラマン#23「故郷は地球」のジャミラとかウルトラセブン#42「ノンマルトの使者」のノンマルトを見たとき、胸に響いた要素と同じニオイを、この作品に嗅いだ・気がしたんです。
怪物の造形がチャチだと冷笑するより、自分の直感を信じたい私にとって、下敷きにあるという韓国社会の意識を知ったときの感動は、あらためて書いておきたい。って思うぐらいには大きなトピック。
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