スエ

キツツキと雨のスエのレビュー・感想・評価

キツツキと雨(2011年製作の映画)
3.8
2022.1.26再観賞

『おかえりモネ』での林業あるあるを学んだ上で改めて見るクライマックスは、いいですね。

おそらく山深い土地で育つと映画が縁遠いのはきっとリアル。脚本と撮影地と、どちらが先にあったのか分かりませんが、「地元映画」になりがちな制作上の都合を逆手に取っている感じ(妄想)が、味わい深さを増幅してました。エキストラの皆さんがエキストラ役として登場。

小栗旬が抱えている事情や苦悩は明確に語られてない思いますが、実の息子と仮想の息子、将棋盤とディレクターズチェア、味付け海苔、甘いもの断ち、亡くなった妻とゾンビ…。小さな伏線と対応するモノが多く、くすくす笑え、画面はなんだか落ち着いてる。
父子の小さな物語だけど、何度も見返したい好きな作品です。
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