スエ

哀れなるものたちのスエのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.2
「女フランケンみたいな話かなー」くらいの予習ゼロで臨みましたが、意外にもさほど難解でなく、グロテスクな悪趣味を凝らしつつ、ユーモラスな場面の連続で短く感じました。鶏イヌ!

抑圧・支配からの解放と自由という、結構ストレートにフェミニズムを描いています。でも登場する男性たちも決して単純で画一的でなく、愛すべきところがあったと思います。
語られない設定かもしれないけど、片足が不自由な主人公、終盤ある人物が脚を怪我するのは何か対応しているのかな?(母の復讐になってる)

エマ・ストーンの熱演は言うに及ばず素晴らしく、変わらず強面のウィレム・デフォーは最近どんな役でもチャーミングに見えるし、娼館の女主人もいい味でした。音楽、衣装と美術のデザインも最高で、マッドサイエンティスト万歳!って感じです。
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