円柱野郎

サンダーバード6号の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

サンダーバード6号(1968年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

1965~1966年にかけてTV放送された人形劇シリーズの劇場版2作目。
飛行船スカイシップ1号の処女航海にアランとぺネロープたちが同乗することになるが、そこではある組織の陰謀が待ち構えていたのだった。

ブレインズやパーカーは苦労が絶えませんなあ…(苦笑)
筋書き自体ははスパイアクション風味で、銃撃戦や大爆発もあって映画的エンタメ志向が強い感じ。
反重力で浮かび上がるスカイシップ1号のワクワク感は良いと思うし、飛行船内で進行する問題と6号の開発という一見関係ない話が並走していくあたりも手際は悪くないと思った。
一方でアクション志向が強いせいか、銃撃戦でやたらと人死にが出るのは救助隊の活動として良いのだろうかと思ったりもしなくはないが…まあいいか。
とりあえずカサブランカで組織に待ち伏せされた1号と2号が、自動小銃相手に圧倒的な火力差で建物ごと敵を吹っ飛ばしているシーンに正直ギョッとした部分はあるけど。

結局タイトルロールの“6号”は序盤からやたらと目立って描かれた複葉機のタイガー・モスという事になった。
このオチは途中で何となく察しが付いてしまうのだけど、そのへんはご愛敬。
むしろそのオチにもっていくためにタイガー・モスを目立たせるような場面が長いってことが逆に気になったかもしれない。
ペネロープ邸での着陸シーンはやたら長いし、飛行船からの脱出後の翼上での銃撃戦や不時着までのくだりもやっぱり長い。
曲芸飛行シーンでは多くで実物の飛行機の実写を使っているのでもちろん迫力は十分なのだけど、逆に言えばスーパーマリオネーションと模型による特撮が売りなのに、そこを実写でやるというのは本末転倒では?というのが脳裏をよぎった。
円柱野郎

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