円柱野郎

デューン 砂の惑星PART2の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

フランク・ハーバートの小説を実写化したSF映画の2作目。

前作の制作時点では決まっていなかった続編ですが、しっかり地続きで作られましたね。
本作でもヴィルヌーヴ監督の美的センスが前面に現れていて、統一された世界観の中で描かれるSF叙事詩の重厚さに圧倒されます。
一方で「もちろん原作を読んで知っているでしょ?」とも言わんばかりに説明を排除して話を進めていくので、いくらかは不親切な面を感じたりもする。
本作からは皇帝も登場するし、ベネ・ゲセリットの暗躍とかもあるし、複数勢力の思惑が交錯しているので余計にね。
物語の区切りとしては1984年のリンチ版で描かれたところまで追いついたのだけど、まだまだ話は続く様子。
今度は諸大領家との戦争かあ。
PART3へと続く…はず。

前作で退場したキャラもいれば本作から登場したキャラもいるけど、どのキャラクターにも有名どころの俳優がキャスティングされているのはすごいなあ。
オースティン・バトラー、フローレンス・ピュー、レア・セドゥ、アニャ・テイラー=ジョイと若手も揃っているし、そういう意味でも豪華だなあと思った次第。
主人公ポール役のティモシー・シャラメも、前作の線の細い若者感から、本作で"導く者"になったあたりの覚悟を決まりぐあいの変化が良かったように思いますね。

映像的には今回も一部の場面でIMAXフルサイズ(1.44:1)になっているので、可能であればフルサイズで観られる劇場に行ったほうがい良いと思われます。
戦闘シーンや砂漠の広さなんかにも大画面は映えるのだけど、今回は特に初めてサンドワームに乗るあたりの場面でフルサイズの迫力が効果を発揮していたかな。
円柱野郎

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