円柱野郎

劇場版 天元突破 グレンラガン 螺巌篇の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

参りました、メーターが振り切れるほどの熱血っぷりです!
前作「紅蓮篇」は、大半がTVからの流用とダイジェスト映像だったので今ひとつ消化不良だったんだけど、今作はほとんどが新作画なんじゃないかという気合いとサービス精神のてんこ盛り。
もうお腹いっぱいってもんじゃないですわw

前作のラストで四天王3人+ヴィラルを纏めて片付けるという荒技が凄かったが、そのままの勢いでロージェノム戦をオープニングだけで片付けてしまったのは意外だった。
個人的には7年後を描いたTV版の3部と4部はテンポがいまいちで最終話と最終前話以外はあまり評価してなかったし、「ロシウの話とか、ムガン戦とかがダラダラ来るとイヤだなあ」なんて思ってたんだけど、この映画ではもの見事な再構成を見せてくれました。
シモンとニアを中心にして、あえて(キタンを除いた)サブキャラ達のエピソードを省略することで非常に観やすくテンポアップ。
こいつは本気で新作だなあと思わず身構えてしまったw

キタンの話はやはり泣けるが、死してなお強い影響を残すカミナというキャラクターの偉大さも改めて感じた。
それだけにTV版でも名場面だった、多元宇宙迷宮での青年シモンとカミナの会話にキタンが出てきた時は「おおっ!」分かってるねえwと。
中島かずきの脚本は、今作は本当にお見事!

それにしてもラストバトルは凄すぎる。
元々TV版でも強さのインフレを起こしていたのに、さらに各個の「天元突破xxx」を登場させ怒濤の見せ場を用意してくるとは…、予想だにしてなかったわいw
まさにお祭り、まさに超天元突破!

“熱血”ロボットアニメとはかくあるべしという手本のような作品です。
円柱野郎

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