円柱野郎

レッドクリフ Part Iの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

レッドクリフ Part I(2008年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

そもそも「三国志」を描いたストーリーが数多ある中で、この映画を「俺の知っている三国志の話と違う」と思うのはナンセンスなのではあるけど、俺は分かりやすくなり過ぎてちょっと物足りなかった。
孫権・周瑜と劉備・孔明の利用し利用され合う関係がなりを潜め、「曹操軍という強大な敵に協力して立ち向かう」という綺麗な話になっているんだよね。映画としての纏まりを考えればそういう展開の方が分かりやすいとは思うけど、やはり手を組んでいても裏をかき合っているという緊張感が孫権と劉備の間にはあって欲しいところ。
アクションシーンに関してはケレン味溢れる殺陣が非常に面白い。趙雲、関羽、張飛もイメージに合った造形で良かった。いささか“八卦の陣”の展開はやりすぎ(曹操軍がマヌケすぎ)だと思うけど、盾の後ろから一人一人武将が現れるシーンはまさに「よっ!待ってました!!」といった演劇的手法。盛り上がったのは確かだ。
でも全体的に観れば少々間延びした感じもあるし、2時間半の上映時間ももうちょっとテンポ良く出来たのではないかと思う。
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