健一

西部の男の健一のレビュー・感想・評価

西部の男(1940年製作の映画)
3.0
1940年 🇺🇸映画 モノクロ作品。

第13回アカデミー賞
助演男優賞(ウォルター・ブレナン)受賞。

知名度はかなり低いが「ローマの休日」「ベン・ハー」のウィリアム・ワイラー監督、ゲイリー・クーパー主演作。

1880年テキサス。
農民達と地主との争いが絶えず、判事 兼 牧場主のロイ・ビーンは強引なやり口で 立場の弱い農民達を退けようとし、その仕返しに危うくリンチにされかかるところを 流れ者のコールに助けられる。
だがロイは部下達を使って農民達が住む村に火を放ち 焼き払ってしまう。
怒ったコールは判事ロイと対決する。

相変わらずナイスガイなゲイリー・クーパー。そして時には陽気に 時には凶悪な判事ロイを飄々(ひょうひょう)と演じ、アカデミー助演男優賞を受賞したウォルター・ブレナン。この二人のやりとりが観ていて心地よい。
特にウォルター・ブレナンはなんとオスカー受賞は本作で3度目!
アカデミー賞に助演部門が開設されて初めて受賞した人だ。

西部劇というと善と悪が拳銃🔫で派手に撃ち合うガンアクションを思い浮かべるが、本作はアクションは少なめ、流れ者の孤独な男の西部ドラマだ。
黒澤明監督作「用心棒」によく似ている。

西部劇にアクションを求めている方には本作は物足りないかもしれない。
しかし初期のワイラー監督作らしく、人間ドラマを重点に置いたなんとも憎めない名作である。



TSUTAYA JR板橋駅前店にてレンタル。
😷コロナパンデミック中に鑑賞😷
健一

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