「ナイスですね~!」-村西とおる
インポ野郎がおんなのひとにえっちな体験をインタビューして興奮する映画である。
スティーブン・ソダーバーグの初期作品だが、「オーシャンズ11」みたいな作品を撮りつつも、こういったドラマをたまに撮る。
非常に上手くやる監督だ。
人がセックスを求めるのはとても単純なことだが、それが関わると簡単なことを複雑なことに変えてしまう。
そのマジックはタイトルからも来ている。
ウソとビデオテープだけではヤバさが無いものの、ここに”セックス”が入ることによって前後の言葉にヤバさを感じる。
が、これには逆もある。
セックスをすることによってはっきりとしなかったことが、より鮮明になることがあるということだ。
こういったロジックをうまく使いつつも、実際の問題は”セックスをしたか、してなかったかではない”という本質をついてくる。
ソダーバーグはそうとうなヤリチンに違いない。