このレビューはネタバレを含みます
タビィアー二兄弟監督、越えるべき人間、それは父
2009年4月23日 9時45分レビュー
バオロ&ヴィットリオタビィアーニ監督脚本。カンヌ映画祭グランプリ、国際評論家連盟賞受賞。
本作高評価の旗が、見た当初、各雑誌立ち並んでいた。
鑑賞一回だけの本作。ソニービデオだった。
事実だから驚く。
イタリアの羊飼いの父。
厳格で学問を捨て、幼い頃より非情なる躾。その様がすごかった。
イタリアの映し出される閉鎖時な土壌、自然、孤独。
父と息子の張りつめた生活。
あることがきっかけで、息子は道を変える行動に。
自然を味方にすることに専念させ、勉強をないがしろにする父。
淡々と耐え忍ぶ子供。
牧歌的風景に響くしつけの父と子供。
両者の関係が固い絆というより、愛憎が色濃く混じり合う泥臭い関係にみえた。
また、大変なお仕事だけに今もありうるのかな?とも思わせてしまう印象だ。や、ありますよね、、!
僕は父役の人がかなり怖いのでよくおぼえてるのだが、親子の精神的なトラウマホラーに見えた。
しかし、今越えるべき父を思うに成長したたくましい自分に
涙する。
一度の鑑賞だが、かなり良く記憶している