アヤネ

明日、君がいないのアヤネのネタバレレビュー・内容・結末

明日、君がいない(2006年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

うーん、つらい…。2時37分に誰かが死ぬという結末だけ提示されてて、そこに行くまでの過程が紐解かれてくかたちだから、なんというかその、もっとなんとかならなかったのか、どうしてこうなってしまったのか、っていう歯がゆさがすごくて一層しんどいのよな。
また出てくる子たちみんななにかしらしんどい。高校生っていう大人と子どもがいちばん曖昧な時期なんだけど、彼彼女らの問題の抱え込みかたの描き方がすごくリアルだったな。暗い重いというより、ズキズキ痛い作品。
死んでしまうのがケリーだとは思わんかったな。つか、最後にインタビュー持ってきて名前教える&笑顔とか泣くわー…しんっどいほんと…。メロディもだいぶしんどかったけど。誰の問題も解決しないんだもんなこの映画…それぞれのバックボーンを見せるだけ見せといて、結局行き着くのはケリーの死という悲劇だけ。まあそりゃ、実際現実はそんなもんなんだろうけど…。
あと葉っぱの緑色と音楽はすごく美しかった。そして美しければ美しいほど、彼彼女らの現実が哀しい。
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