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ハスラーのぉゅのレビュー・感想・評価

ハスラー(1961年製作の映画)
3.7
2021年 鑑賞 21-348-26
NHK BSプレミアム にて
ウォルター・テヴィス先生の同名小説が原作。「コルドラへの道」「リリス」等のロバート・ロッセン監督・脚本による、若きハスラー(本来はギャンブルで相手を騙して金を巻き上げる勝負師)の伝説的なビリヤードプレイヤーとの対決を描いた作品。
’86年には続編が製作されている。

ファースト・エディとして知られる若きハスラー、エディ(ポール・ニューマンさん)。自分こそが最強のハスラーだと信じるエディは、15年間不敗という伝説を持つビリヤードプレイヤーのファッツ(ジャッキー・グリーソンさん)相手に真剣勝負を挑む。一時はファッツ相手に大幅に勝ち越すエディ、だが二人の勝負を観戦するプロの賭博師バート(ジョージ・C・スコットさん)はエディのことを負け犬呼ばわりする。一昼夜を超える死闘の末、憔悴したエディはバートの言うとおりファッツの強靭な精神力の前に完敗する...

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モノクロ作品。ポール・ニューマン氏といえば... 「スティング」「タワーリング・インフェルノ」「明日に向かって撃て!」(個人的には「引き裂かれたカーテン」も好き)と代表作があるが、この作品も忘れちゃいけないのが、ターニングポイントともなった「ハスラー」(続編では、若きトム・クルーズさんと共演)。世界中でビリヤードブームを起こしたことでも有名。観ていなくとも、タイトルは知っていた私(ちなみに某自動車の名前ではない。知っているか...)。

エディもそうだが、ファッツのプレイも凄い!作中にもあったが、踊っているようで、彼の指はバイオリン弾きのがよう... 咥えタバコでプレイする様は、確実に惚れる!男が惚れる漢!
もちろんエディのプレイも凄いが、ファッツにあって、エディに大きくないもの... それは精神力。なんだか昔の自分を観ているようで... 直視できない... 正直イケイケドンドンな勢いだけではダメで、あの状態のエディを観ているのは、本当に辛い...

エディにとって重要な出会いとなったのが、サラ(パイパー・ローリーさん)との出会いだった。が、バートらの忠告も聞かず、おまけにお酒を飲んで人格も変わり、虚勢で大きくなった独りよがりな自分の鼻は、この後、●●と共に折られ... 献身的なサラに支えられ、人格も変わって、バートにも詫びを入れ、名コンビになって行く。まさにエディにとってのターニングポイント。

先にホテルに戻っていたサラ。彼女の●●●に向けて放った台詞、お酒、鏡、口紅... 優雅に徒歩でホテルへ戻って来たエディは... まさかこんなことに?あれが●書?「ルージュの伝言」的なことかと...

最終決戦のエディ vs ファッツ戦。エディは牙を剥き... ある告白を... 今まで言えなかったであろう、あの言葉を... 彼の放った2度の言葉はブーメランとなり、自分の元へ... 最後の互いに讃えあったあの言葉、震え上がった!

余談:今まで何本もあったが、この作品もタバコ吸いながら観たい作品だった。
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