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女囚さそり 701号怨み節のdeborahharryのレビュー・感想・評価

女囚さそり 701号怨み節(1973年製作の映画)
4.8
note- director
梶芽衣子さん4作品のうち、長谷部安春監督・1973年(ラスト)

監督比較。
やりすぎでクビになったシリーズ第一作めの伊藤俊也監督と比べると、キョーレツなアバンギャルド感はうすれ見やすい。

演出は物足りないけど、愛がある。
キャラ設定にも愛がある。
路線は外さないまま、日活の監督が東映の娯楽映画というお仕事と目的を達成している。

両監督とも、この映画をどうしたいかという目的は違えど、存在価値は同点。

回想シーンの入れ方、オフの声だけのやりとり見習うこと。

田村正和さんの役柄が、当時の映画監督方の、高学歴で貧乏でストイックな美学に反映されていてジーンとくる。

田村さんの役割は、梶芽衣子さんだけ「かっこいい」だった、観客ターゲットを女子向けにふっているか?
レモンもおそらく小粋な洋画アイテム。
伊藤監督は、こういう要素は必要なかった。

田村正和さん30代?
滑舌はさておき、演技はやっぱりお上手。表情も、殴られ方も。
Tくんと共通点あり。

タランティーノは、こっちの監督の作品は見たんかしら?
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