ビターチョコ

裏窓のビターチョコのレビュー・感想・評価

裏窓(1954年製作の映画)
4.5
1954年の映画『裏窓』。ヒッチコックの代表作の一つだが、マニアックな作品だ。主人公がずっと「覗き」をする映画だから。

あらすじ(★ネタバレ注意!)
カメラマンの男は、脚を骨折して自宅療養中。楽しみといえば、窓から向かいのアパートを双眼鏡で覗くこと。たまに美人の彼女が訪ねてくるが、長い付き合いらしく、女性は結婚を望んでる(男にその気はない)。そんなとき事件が起きた。殺人事件を目撃したのだ! さあ大変。彼女を巻き込みながら、楽しげに事件の真相を探ろうとする。しかし主人公にも危険が迫る! だが、歩けない……。

巨大なセットで撮影した映画。向かいのアパートには、10くらいの生活がある。売れない音楽家、ダンサーの卵など、若い人もいれば、オールドミスもいる。台詞はない。台詞がなくても、よく分かる。よく作り込まれてるから。ヒッチコック映画だから。

冒頭からじっくり観れば、主人公のカメラマンが何故ケガをしたかが分かる。これぞ映画! ぼんやり観てた私は三度目にやっと気付いたが(笑)。

何度観ても楽しめる映画というのがある。私にとって、この『裏窓』がその1本。でもたぶん、まだ3回しか観ていない気がする。

●追記(2023年3月13日)
DVDに劇場用予告が入っている。それを観るだけでも楽しい。ちょっと本編を観た。この映画、一貫してユーモアがある。私が好きな映画だ。