ビターチョコ

キャリーのビターチョコのレビュー・感想・評価

キャリー(1976年製作の映画)
4.3
「リア充」という言葉があります。町内や学校や企業などの集団の中で「上層」にいて、それが理由で「日常(リアル)が充実している人たち」のことでしょう。

この映画の主人公は女子高生で、学校でイジメられています。家庭でも母親から虐待を受けています。だから、とても可哀想な少女で、でも優しい女性だから、リア充を憎んだりはしていません。

(以下、ネタバレ)


主人公には特殊な能力が有り、最後、ついに爆発します。自分でも制御できません。今までの怨みがスパークして、彼女を馬鹿にしていた人たちを皆殺しにしてしまいます。だから、この映画に感情移入した人は、最後に解放できる筈です!

たぶん、学校や会社で苛められた経験がある人がこの映画を観たら、スッキリすることでしょう。逆にイジメをした側、今もいじめをする側が観ても何も感じないでしょう。

ところで、さっき思ったのですが『タクシードライバー』が非リア充が暴れる映画の男性版とするなら、この映画『キャリー』は女性版なのかもしれません。

余談。
2013年のリメイク版は予告編しか観ていません。クロエ・グレース・モレッツが主演ですが、とても可愛いくて主演が多い女優ですから、その点が既に駄目ですね(あくまで個人の見解です)。

ちなみに日本語吹き替え版は、1976年版のキャリー担当が「潘恵子」氏で、2013年版のキャリーは娘の「潘めぐみ」氏が担当しています。さらに言えば、2013年版では母娘が共演しています。観たいですか? 私は観たいです、日本語版で。

デ・パルマ?
確かにデ・パルマ監督らしい演出があります。
終わります・・・。