ビターチョコ

ケイゾク/映画 Beautiful Dreamerのビターチョコのレビュー・感想・評価

3.3
この映画は2000年公開。
21世紀じゃなく20世紀の映画だ。
今年は2023年で、来年は2024年。
もう四半世紀も経ったんだ。

■あらすじ
刑事の柴田と真山が無人島へ行く。
島の大きなホテルで、次々と殺人が起こる。

このドラマと映画をリアルタイムで楽しんでいた人たちは、大学生の二十歳だったなら、もう40代半ばということになる。だから当時楽しんだ人達が今観たら、「ああ、懐かしい」と思いながら…なんだろう。

さて、この映画はすごく面白かったテレビドラマ「ケイゾク」の劇場版だ。だから期待するよね。だけど私はこの映画は面白くなかった。ちゃんと時系列に合わせ、テレビスペシャル「Phantom」を観た後なのに。

この映画、最初はテレビのような感じで進行したと思う。でも最後は「映画らしい」展開があった。でも悪い意味で、である。だからたぶん、映画館で観た人の過半数が怒った筈だ。

TVドラマ版「ケイゾク」は面白かった。
すごく面白かった。
でも、なぜ面白かったのだろう。変人の柴田というキャラが何度も失敗しながら、最後に事件を解決するのが良かったのだが、そう単純じゃない。変人エピソードが面白かったのは間違いない。でも、何が面白さの理由だったのだろう。たぶん、真山がいなければ面白くなかった筈だ。柴田との漫才と、アサクラとの葛藤(ドラマ)のことである。とりあえず、それが今の答だ。

ところで、この「ケイゾク」はスタッフが「SPEC」と同じだし同じ世界だ。野々村光太郎が共通のキャラだし。そして「ケイゾク」と「SPEC」は、テレビドラマ版だけが面白かったことが似ている。映画作りはテレビより難しいということなのだろう。それは今の私には分からない。

■まとめ
この映画はTVドラマの「続き」なのは間違いないが、TV版を全話観た人は特に観る必要は無いと(私は)考える。「アサクラ」の新情報が特にあるわけでも無いし、ウィキペディアなど情報を読めば充分な気がするのである。この映画は観ないで、ネットのテキスト情報から想像するだけの方が楽しめる気がするのである。
だけど再見すると変わるかもしれない。