Otun

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのOtunのレビュー・感想・評価

3.9
昨年末は猛省した。
「E,T,」に始まり、幼少の頃から何度も何度も映画館で夢見させて頂いたスピルバーグ監督。彼の事を、この10年、いや、もう20年くらいか。既に最盛期を終えたおじい監督の烙印を私は押し続けていた。
理由はちゃんとあった。例えば「インディジョーンズ~クリスタルスカル~」を劇場で観たとき『こんな詰まんねー映画久しぶり観たわっ。スピルバーグ終わったな。これマジな!』と劇場出たてほやほやの町中で、あまりのつまらなさに雄叫びを上げストリーキングしたり。
『結局さぁ、ジュラシックパークシリーズて、恐竜が出てきた段階でもうそこで出落ちしてんじゃないのぉ?』と変に悟ったような事を桃井かおり口調で思ってみたり。

でも、昨年末「レディプレイヤー1」観て、反省したんだぁ。
スピルバーグはまだ、ちゃんとおもしろい映画も今も撮ってる。俺が間違ってた。
ごめんねスピルバーグ。な訳で、スピルバーグの取りこぼしをば。
ごめんねスピルバーグ映画祭。
初見、『キャッチミーイフユーキャン』。

うん。さっぱりしてて気持ちのよい逃走劇。
逃げるディカプリオ、追うトムハンクス。
実在の人物達の物語を2時間半、テンポよく、一気に見せる。
彼らが最初に出会う、トムハンクスがホテルに踏み込んだ時のやり取りは、実に粋で、痛快で、この作品の本質の様に思いました。
うん。流石はスピルバーグ!凄いよスピルバーグ!俺、ずっとそう思ってたよー!
とゴマをすったりしてみる。
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