keitty

パーフェクトブルーのkeittyのレビュー・感想・評価

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
4.2
すごい。想像してたよりサスペンス要素があった。幻想の実体化かぁ。観てて苦しいシーンや流血シーンも多いんだけど、それに勝るほど、オチが衝撃的で全ての展開に納得がいった。ドラマのタイトル「ダブルバインド」とかそのキャストの正体とか、そうくるか!と驚かされた。私は観てよかった!ってなったけど、グロ、裸体、キモおじ、精神疾患系に耐性ないと、ちょっとしんどい81分間になるかも。

華やかな業界の闇描写は他作品でも観るのでよくあるなーと思い、入りはすんなりと観ていた。理想の自分・周りから求められてる自分と、キャリアアップする上で仕方なく変わっていかないといけない自分の狭間で苦しみもがくヒロインに同情し、汚い業界人やストーカー、ファン、かつてのグループメンバーに違和感を覚え、ヒロインを完全に可哀想な被害者と思っていたが、狂ってしまっていたのは実は...?

鏡に映るキラキラアイドルの残像がどんどん自分に迫ってきて核心ついてきたり、手紙爆発、毛ボーン、ティーカップ徒手破壊など絵面のインパクトすごい。

エンディングの原画に森田宏幸(猫の恩返しの監督)の名前があったのが1番びっくりした。
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