このレビューはネタバレを含みます
ソニマージュが深まってきましたね。
ドキュメンタリーと劇映画の融合でしたね。
この頃の氏は光を求め続けてますね。
色々あるんだけど、最終的には「変な奴いっぱい出てきて面白い」みたいなスッカスカの感想に落ち着くやつ。
ゴダール作品の中で、トップクラスに理解はできなかった。
政治色ゴリゴリの作品の方が、実は分かりやすい。
ゴダール自身が、
「映画館の外で町を観ても、空を見上げても、理解しようとは思わずにただ感じるだけなのと同じに観るべき」
と観客に指南しているのだけど、映画館の外にあんな奇天烈な光景は広がってないのよ。
「1日で映画作って、届けて、公開もする!」
そう言われて、素直に脇にフィルム抱えて仕事を果たそうとするゴダール……という時点でまぁまぁ面白いのだけど、
白痴ゴダールの汚いガッツポーズとか、なかなか車に乗らないのに最終的には水泳選手さながら綺麗に飛び乗る様子とか、早々に心を掴んでくれる。
まぁ、飛行機内で乗客が揉みくちゃになってだけで笑えるんだから凄いですよw
「自動操縦にするのを忘れて、居眠りしておりました」も好きだった。
個人的には、勝手に人の笛を吹いてからの「ラ〜ブ、フィフティーン」が最高だったw
あぁ……やっぱり理解しようと思わずに、ただただ眺めてたら楽しいんだ。ゴダールさんの言った通りや。
「わかんねー」とか言いながら、みんなでヤイヤイ言ってるのも楽しい。