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穴のcyphのレビュー・感想・評価

(1960年製作の映画)
4.6
面白かっこよすぎて気絶してしまいました ブレッソン『抵抗』しかり、ぱっと見アメリカンその実しっかりフレンチな脱獄モノってなんでこうも面白いんだ 脱獄計画のための所作、工夫のひとつひとつが殺人的に面白い 歯ブラシの柄に割ったガラスの破片を巻き付けたり、インク壺が小さな松明になったり、マッチの木の部分をふたつに割って扉の心棒にくっつけたり、医務室からくすねた薬品瓶とポケットに入れた砂とでほしかったもの作ったり、ロランを始めとした男たちの迷いない行動がひとつひとつ目的を達成して町に続く穴を作り上げてく様がまー面白い 力技でガンガン音立てながらコンクリに穴開けてくシークエンス、マジかよ!てなるし本物の運動にこそ映画の魅力は宿るよね…と目がハートになっちゃう 脱獄RTAにおけるロランのチートぶりを眺める原始的な快楽もある

男たち全員の顔もいいし、宙吊りサスペンスによるドライブ感から唯一解放されてる冒頭とラストもめちゃいい 公開直後に亡くなってこれが遺作なのも残念だけどかっこいいな
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