ペドロコスタマラソン④ ヴェンドゥーラだしコロッサルユースくらい入っていけるかなと思ったら途中急にMVになったりエレベーターで黒塗りの兵士が出てきたりと困惑も多い作品だった 彼が勤めていた廃工場で監督(ペドロコスタ？)に電話をかけるシーンは妙にいい あと精神病院に閉じ込められた同胞たちの虚ろな瞳も ヴィタリナの夫をめぐる物語は本作で既にかなり語られてた 倍音を帯びた不思議な囁き声 眠ってしまったところまで巻き戻って見る、を繰り返してたら一生かかってしまった 彼にとってかけがえなく切実な映画なのは伝わるけど、わたしにとっても切実な映画として捉えられはしなかった(すみません)
DVDのパンフレットで照明の特殊さについて質問された監督が「単純に予算がないから工夫をせざるを得ない、それだけのことです」とはすっぱに答えてたのはなんかよかった 『歩く、見る、待つ ペドロコスタ映画論談義』も試しに読んでみたけど、どんな質問に対してもすごくよく喋る 映画にそれらを託さないのにその外で意外なくらい饒舌に映画を語るところも杉田協士と通じてる
