ベビーパウダー山崎

黒の挑戦者のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

黒の挑戦者(1964年製作の映画)
2.5
薄々気がついていたが、黒シリーズってなんの関連性も繋がりもない。社会の暗部をえぐるという強い志があるわけでもなく、犯罪を扱った作品に「黒」のタイトルを適当に付けているだけだと思う。
今回は探偵もの。探偵(なぜか弁護士だが)の田宮二郎と助手の坪内ミキ子、それとありがちな話が通じすぎる味方の刑事に山茶花究。なんだかこれからシリーズ化を目論んでいた一作目のような気もするが、それほど出来が良くなかったので黒シリーズの一つに無理やり入れたのではないかと邪推もしたくなる。
格好つけたセリフに仮面を付けた怪しげなパーティー、銃とかみんな普通に持っているし、アメリカ映画的な(探偵の)世界観なんだろうけど、カラーでベタベタなサスペンスだと洋風というより、火サスに見えてしまう。終盤の海岸(崖)での撃ち合いは、どこか西部劇っぽいが、それほどうまくいっていない。