たす

オーディションのたすのレビュー・感想・評価

オーディション(2000年製作の映画)
4.5
・怖かった、勘弁してほしい

・タランティーノやエドガー・ライト、マリリン・マンソンがお気に入りだと言ってるらしいとか、アメリカやイギリスの雑誌のホラー映画ランキングで1位に輝いただとか、海外のホラー監督やホラーファンが「日本のホラー映画で好きなのはオーディション」と言ってるのを目にしたりと、日本国内ではあまり知名度高くないものの海外人気がすごいのでずっと気になってたんですが、何せ「エグい」との噂だったので長年尻込みしていました…ですが!意を決して!見ました!!!

・その結果!!!怖すぎました!!!!!ありがとう!!!

・「恋愛、自分の判断だけで突っ走らずに、友達の意見とか絶対聞こうね」をめちゃくちゃ体張って教えてくれる映画

・中盤くらいまでは、ほぼ全く怖くないのですが、終盤30分にこれでもかと悪夢が詰め込まれてて、怖いシーンに割かれた時間は少ないものの、その濃度がやばすぎて胸焼け必須、何度「もうやめましょうよ〜!」と思ったことか!

・でも、終盤30分に至るまでの間で「あ〜これ、絶対良くないことになりますよね〜」という雰囲気を蓄積していくのがうまい、というかずっとなんか不穏。

・何なんでしょうねこの、90年代後半〜00年代前半あたりの邦画のジメジメ感…照明なのか?なんなんだ?もう画が怖いもんずっと、何も起きてなくても怖いもん

・主人公の青山も、青山の再婚相手を探すためにオーディションを開いてあげちゃう友人の吉川も、前時代的な男性像というか「あくまで俺らは選ぶ側」みたいな驕り高ぶりがあってキショ&キショなんですが、そこに現れる山崎麻美さんという女、最強すぎて…この世で最も重い女…(そうならざるを得ない過去があるわけですが)

・有名な「キリキリキリ…」というワード、これかぁ!と、該当シーン出てきた時はテンション上がった。そのシーンの麻美のビジュが良〜!革エプロン革手袋、超フェティッシュ〜

・凄惨なシーンをただそのまま映すんじゃなくて、悪夢のようにたくさんいろんなカットが入ってわけわからん感じになってるのが逆にこちらの脳裏にこびりつく感じがあって気持ち悪かった(褒め言葉)寝る前に思い出してしまい落ち込んだ

----以下ネタバレ----










・犬が死ぬので苦手な人はやめておこう!!!


・麻美が飼っている男(失踪したレコード会社の人ですね。大杉漣さん)のシーンほんとにキツかった…切断面が丸まってる足の描写とか、とんでもないご飯とか…(よろしくないものを食べさせられる描写が苦手なのでかなりきつかった)
たす

たす