ショッキングで陰惨な描写をブレット・ラトナー監督はよくぞここまで文学的に美しく表現できたなーー。
ダンテ・スピノッティ氏の撮影は、暗い雰囲気をエレガンスで幻視的に撮る技巧に優れているので、作品全体に奥深さと高級感を感じることができる、偉業の人。
それに、レイフ・ファインズ演じるダラハイドは、生まれながらの殺人者はなく、作られてしまったものとして、残酷さよりも悲しさが勝る名演技!
やっぱりこのシリーズ、好きだな〜。
これは余談だけど、中世期のタペストリーに描かれたレッドドラゴンは、かなりシュールでかわいい。