はま

シンドラーのリストのはまのレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
4.0
年末恒例映画鑑賞会その2!

「アカデミー賞を獲った作品を見よう!」ということでなかなか見る機会がなかった今作を鑑賞。3時間以上あるのでこうしてヨシ!と準備して見ないと時間がとれないから、人に勧めるようなものではないけど… しっかり泣きました。
リーアムの演技に。ベン・キングスレーの演技に。人々の優しさに。歴史の重さに。事実の恐ろしさに。人間の命の尊さに、泣きました。

ユダヤ人大量虐殺を阻止しようとした1人の実業家の物語。
有名なだけはある。賞を獲っただけはある。でもそれだけではなくて、実際にあったことだからこそ伝わるものが詰まってて、こういう歴史に少しでも興味がある人には是非見てもらいたいと思いました。

最近世界史にガンガンのめり込んでいる私は、第二次世界大戦とかユダヤ人迫害とかの歴史をある程度は把握出来ているのできちんと整理しながら見ることができました。今作はそこらへんちょっと知識があった方が理解しやすいと思います。

冒頭はそれこそ強制収容所とか関係なくシンドラーさんのビジネスのお話から始まるから、「これは一体なんの物語なんだ?」と感じてしまうかもしれない。でも、シンドラーさんの人となりや生き様を根っからしっかり(それこそ3時間のうちのたくさんの時間を使って)描くことで、彼が成し遂げたこと意味やその心情を理解できる。彼を思うと最後は涙なくしては見られない。

長いようで決して短くできない必然の195分。その中には目を背けたくなるような恐ろしい、悲しい光景が生々と刻まれていますが、過去に実際にあった(それ以上に悲惨なこともあった)ということを忘れないためにもしっかり目に刻んでおきたいです。

勉強にもなるし、脚本に余計な意思がなく説教臭くない。事実を淡々と描いているけどキャラクターに程よい肉付けがあって魅力を感じる。
見る前から楽しみにしていたことと、もともとこの時代を描いた作品が好きなことと、結構泣いたことが高評価の決め手ではありますが、これは確実に歴史に残すべき作品だと思いました。
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