Kou

カーズのKouのレビュー・感想・評価

カーズ(2006年製作の映画)
3.5
『車は楽しみに行くために走っていたんじゃなくて
楽しみながら走っていたの──』


つい先日、彼女の運転練習がてら山梨と静岡へドライブ旅行してきました。ほうとうに海の幸、美味しかったです。
というわけで(?)今回はこちらをレビュー。



〈あらすじ〉
レーサーの大舞台「ピストン・カップ」にて、初の新人王を狙うライトニング・マックィーン。ライバルは今シーズンで引退する伝説のレーサー・キングと万年2位のチック。しかし、結果がまさかの3台同着となってしまった為、1週間後、優勝決定戦が行われることに。しかし、マックィーンはひょんなことからルートを外れてしまい──



トイストーリーの二番煎じと思ってる人が多いのか、なかなか陽の目を浴びにくいこの作品。
でも実は、子供が観ても大人が観ても、大事なことをしっかり教えてくれる素敵な作品なんです。



映画中盤に、こんな曲が流れます。
『Life is a Highway ─ Rascal Flatts』
直訳で、『人生は高速道路だ』
この曲の歌詞がとても魅力的。



要約するとこう。
「前に進めば、知らない世界にだって行くことが出来るし、逆に、渋滞で自分の行く道が遮られることもあるよね」

「でも、そんな時こそパーキングエリアで
休憩してみるといいのかもしれないよ」

「走ってるだけじゃ気づかないものがあるかもしれないし、準備ができてから、また走り出せばいい。さあ、自分のペースでいこう」



主人公のマックィーンもそうですよね。
アクセル全開でいつも前だけ、
周りなんか気にもしてなかった。
でも、アクセルから足を離し、寄り道し、
周りを見て、そして知るんです。
自分は決して一人なんかじゃなく、
いつも誰かに支えられていたんだ、と。



本作をとおして、
視聴者は喋る車なんかに教えられちゃうわけです。
『大切なのは前を見て進むことじゃなく、
時に休憩して、周りの、そして側で支えてくれた人に恩返しをすること』だと。



そういう風に観てみると、
ちょっと素敵な映画だと思いませんか?
案外、大人にこそオススメかもしれません。
この機会にぜひ、観て感想を教えて下さい!



2018年3月24日 33本目
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