りふこ

ピープルvsジョージ・ルーカスのりふこのレビュー・感想・評価

3.7
2014/09/26鑑賞 (DVD/字幕)

スター・ウォーズシリーズは1作も見たこと無いという状態で鑑賞するという暴挙でしたが、大変興味深く観られました!

このドキュメンタリーで描かれるファンの様子は、何かのファン、特に長く続いたシリーズのファンには、多かれ少なかれ心当たりのある描写なんじゃないかなー。
日本だと、エヴァの庵野秀明監督が(流石にルーカスと比べると少々小粒とは言え)、似た立ち位置にいるような気がします。
勿論、SWシリーズは映画界の一大ジャンルだし、ジョージ・ルーカスは過去作の改訂を特に熱心に行うタイプのクリエイターみたいなので、ここまで激しくて大規模な騒ぎは珍しいでしょうけども……。

基本的にはEP1や旧三部作への改変に批判的な意見を多く取り上げていますが、新三部作からのファンの意見も平行して織り込んでいて、割りと公平な視点を維持しようとしていると思うし、そういう所には好感がもてます。
あと、当事者の方には大変申し訳無いのですが、EP1予告編キタ━(゚∀゚)━!という大盛り上がりからの、公開後の微妙すぎる空気…という酷い落差には、思わず声に出して笑ってしまいました。


ルーカス氏が映画業界の権威に反抗していたはずなのに、いつのまにか巨大な権威になってしまった様子は、アインシュタインの発言とされる、「権威を軽蔑する私を罰するために、運命は私自身を権威者にした。」を思い出しますね。

SWというシリーズの歴史もざっと掴むこともできるし、SWというシリーズ全体の熱量の大きさが伝わってくるしで、SW門外漢でも楽しめる作品でした。観て良かったです。
SWシリーズに以前より興味がわいたし、ジャージャー・ビンクスさんは一体何をしたらあんなに嫌われるというのか、今も気になって仕方がありません。
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