りふこ

受難のりふこのレビュー・感想・評価

受難(2013年製作の映画)
2.7
2014/11/11鑑賞 (DVD)

……この映画、やっぱりどうかしているよ!

えーっと、岩佐真悠子演じる万年処女ヒロイン・フランチェス子の局部に、喋る人面瘡「古賀さん」が出来て、フランチェス子がいかに女性として駄目であるかを罵ってくるっていう、初っ端からどうかしているお話です。
原作は直木賞作家・姫野カオルコの小説。
既読ですが、ストーリーなどは原作からそんなに変わってないみたいですね。
それにしても、よくこれを映画化しようと思いましたね……

フランチェス子の闇の深さの前には、最近流行りのこじらせ女子とか、全員敵じゃないです。
本当にこじらせるっていうのはなあ!このレベルを言うんだよ!!

本当に本当に変な話です。
フランチェス子は人面瘡のみならず不思議な力を右手に宿し始めるわ、全裸で夜道を疾走するわ、最早シュールすぎる。
しかも、股間に人面瘡が巣食うっていう事の発端からしてどうかしているのに、終わり方が輪をかけてよくわからないことになってます。

原作であった説明部分や、キツイ下ネタギャグがなくなっているので、もともとよくわからない作品がますます要領を得ないことになっているのは否めないですね。

あまりにもクセが強いので粗筋を読んでよほど興味を惹かれない限り、お勧めはできないです。
でも、個人的にはちょっと心に残る作品でした。
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