R

ヒューマン・キャッチャー/JEEPERS CREEPERS 2のRのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

自宅で友人1人と。

監督は前作と同じ「パウダー」のヴィクター・サルヴァ。

話は前作の惨劇から何日か後。試合を終えた高校のバスケットチームの選手たちとチアガールたちを乗せたスクールバスが何者かにパンクさせられてしまう。それは23年ごとに現れ、人間たちを23日間喰らい続ける怪物「クリーパー」の仕業だったというもの。

前作と同じく、旧作三本無料キャンペーンにて。

どっちかと言えば本作が観たくて、1作目を借りたくらい気になっていた。

とは言え、一部のシーン(クリーパーがバッタのようにジャンプするシーン)のお陰で日本では珍作扱いされていることもあり、今シリーズはどっちかと言えばこっちのイメージが強い。

前作では閑散とした田舎道からスタートしたが、今作ではトウモロコシ畑から始まる。

こういう畑って「フィールド・オブ・ドリームス」然り「サイン」然り、結構映画との関連性が深いイメージが強いけど、今作でもそれは同じで。

一面黄金色で画面は明るいんだけど、鬱蒼と茂った草の中は死角だらけで、何が飛び出すかわからない。だからこそ、不穏な空気感と相まって、「何かが起こる」予感がビンビン。

しかも、まさかの畑の中からでなく、カカシがクリーパー→飛翔!という、やはり冒頭から、こちらの予想の斜めをいく展開で、びっくり。

俺自身、今作の存在は知っているものの全編通して鑑賞するのは今回が初めてなんだけど、この畑関連のシーンだけは鮮烈に記憶に残っていることからも、やはりこのシーンは印象深い。

舞台は変わって、数日後。

前作ではトリッシュとダニー(ジャスティン・ロング「コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団」)の姉弟だったけど、今回はなんと高校のバスケットチームとチアリーダー軍団(+マネージャー)という大人数の布陣で、賑やか。

差別主義者のケツアゴエースやゲイ疑惑のある男子部員(マネージャー?)、常に半裸の鼻の穴が印象的なモンキーマン、どっちがどちらかわからない常識的黒人選手、ヘタレメガネボーイ、そして、前作に引き続いてとってつけたような預言者キャラがいたりとバラエティ溢れる面々。

そして。冒頭のシーンで次男を攫われたことで復讐に燃える親子の父親ダガード役にレイ・ワイズ(「オール・ザ・ウェイ JFKを継いだ男」)も中盤から物語に介入し、更に 物語は混沌を極める!!

更に、更に!!前作のラストで悲惨な目にあった主人公の1人、ダニーも夢のシーンで登場と、前作を観た人なら嬉しい演出も!!

まぁ、それら登場人物がみんながみんな機能するとは限らないのが、今シリーズの愛すべき点だと思うんだけど笑笑

また、クリーパーも前作よりパワーアップ!!件のスクールバスをパンクさせて足止めするのに、お前はプレデターかっ!!と言わんくらいの手裏剣を駆使したり、取り込んだ人物の首を吸収し、回復したりとおどろおどろしくも不死身なモンスターで物語を引っ掻き回す!!

そのくせ、ただのチアガールの槍の一撃に瀕死状態という今作でも強いんだか弱いんだかわかんない、もうここまでくると微笑ましいともいえる強烈さも健在。まぁ、チアガールの槍使いの的確さもどうかと思うんだけど(一発目で腕を封じて、二撃目で側頭部貫通て!!)

まぁ、今回も登場人物の多さの割にはキャラクターを活かしきれてない構造とか、とにかくツッコミどころ満載で上映時間の割には長さを感じる作りではあるが、個人的には一昨目に輪をかけて面白いと感じた。

けど、3作目は多分観ません笑笑!!
R

R