シネラー

ハリー・ポッターと賢者の石のシネラーのレビュー・感想・評価

4.5
世界中の人々を魅了した
記念すべきシリーズ第1作を再鑑賞。
やはり本作が上手く原作を描いたから
こそ、
現在に至るまでの人気やシリーズが
続いているのだと感じさせる、
少年ファンタジーの金字塔だと思った。

11歳を迎える少年ハリー・ポッターに
ホグワーツ魔法魔術学校から手紙が届き、
ホグワーツでの寮生活と共に
自身の宿敵と対峙する内容となっているが、
未知の魔法の世界へと足を踏み入れた
ハリーの視点を軸に、
夢のある世界観が描かれていると思う。
恵まれない家庭環境で
孤独だった少年がホグワーツで
自分の居場所を認識するのと同時に、
その不思議な魔法界を知っていくという
視聴者側の視点も取り入れられている
と感じられた。
物語自体も学園的な要素が強く、
学校生活を送っていく中での一騒動
という印象が強くあり、
個人的に好きな作風のバランスでもあった。
ハリーと友人となるロン、ハーマイオニー
という3人のキャラクターの
個性や関係性も微笑ましく、
あどけない3人のやり取りが
とても可愛らしかった。
やはり音楽に関しても、
ジョン・ウィリアムズが手掛ける
"ヘドウィグのテーマ"をはじめとして、
印象的な音楽が素晴らしい
相乗効果を生み出していると思った。

シリーズの第1作という事もあり、
世界観の説明が多い事で本筋である
賢者の石に関わる部分の内容は薄い
と感じられた。
又、クィディッチのルールや
ホグワーツ内の安全性は、
改めてご愛嬌なところだと思った。

久しぶりに鑑賞して思うのは、
後々のシリーズを知っているだけに
ハリー達の幼さが可愛らしく、
私自身がハリー達と同年代な事もあり、
それ程に年月が経ったのだと
感慨深くなる部分だった。
憧れの世界を堪能できる
魔法と冒険の第1作であり、
最終章に至るまでの伏線も含めて
興味深くなる映画で素晴らしかった。
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