シネラー

ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険のシネラーのレビュー・感想・評価

4.0
"神龍の伝説"、"魔神城のねむり姫"
に続いて本作を再鑑賞。
天下一武道会のような武道大会が
舞台となるだけに格闘要素満載で、
それでいてアラレちゃんも登場する
コミカルさもあるだけに、
無印のドラゴンボール映画の中では
一番好きな映画だ。

ミーファン国で開催する武道大会に
出場する悟空達がドラゴンボールを狙う
ミーファン国大臣(鶴仙人)や桃白白と
対峙する内容となっており、
天下一武道会やレッドリボン軍編の
要素が詰まった楽しいアクション映画だった。
餃子がミーファン国の国王で
天津飯や鶴仙人がその家臣となっている
という大きな設定改変があり、
そこで天津飯と餃子の友情が描かれる
のも本作の特色だと思った。
武道大会の最中で原作通り
一度は桃白白に敗北する悟空だが、
その後の再戦となる舞台がまさかの
ペンギン村であり、
悟空とアラレちゃんのタッグが織り成す
コミカルな戦闘が面白かった。
エンディングに関しても、
「ドラゴンボール伝説」の挿入と共に
神龍を呼び出す結末が良かった。

しかし、桃白白のどどん波で
ぶっ飛ばされた悟空が行き着いたのが
いきなりカリン塔であり、
カリン様に精神論を説かれるだけで
修行らしい修行が皆無なのが、
原作改変の中でも不満点なところだった。
又、餃子がランランちゃんと呼ばれる
存在が消えて家臣にも探させていたのだが、
その正体が人形というのは
本作の不要な謎設定に思えた。

次回作以降のドラゴンボール映画は
『ドラゴンボールZ』としての劇場版で
設定も本編の延長上となるだけに、
パラレル設定で纏められた
ピッコロ大魔王編も観てみたかったと思った。
悟空にアラレちゃんという
鳥山ワールド全開で楽しい映画だった。
シネラー

シネラー