空き巣を生業にしてるらしい青年を軸に巻き起こる「親子」にまつわる物語。時にほのぼの、時にシュールなヒューマンドラマ。
『フィッシュストーリー』を見た流れでオススメに出てきて、そのままなんの情報も入れず鑑賞。中村義洋監督、伊坂幸太郎原作というタッグは『アヒルと鴨のコインロッカー』『フィッシュストーリー』『ゴールデンスランバー』と結構やってるんだなと今更ながら知る。今作は、というかこのタッグの作品では仙台市で実際にロケをしてるってのが多くて、場所とか知ってるって人はその都度ニヤけると思う。濱田岳が不思議くん的主人公を好演。木村文乃は超カワイイ。その他の共演が大森南朋、石田えり、あと中村親分という役でじつは今作の監督中村義洋も出演。
あるプロ野球選手のことを主人公は熱狂的に応援してたり、また普段の主人公の行動だったり何気ないセリフだったり、徐々に人物の為人や話の全容が見えてくる、じわじわ感がおもしろい。で上映時間70分もないくらいで、この物語にこのくらいの尺は本当にちょうどいい気がするけどどうだろう。元々原作は短編だったりするのかな、調べてないからわからないけど、サクッと見れるし、更に軽めではあるけど最後にちゃんとグッとくるようなストーリーになってるから侮れない。他人からしたら大したことないようなものでも、そこにはやっぱり大きな意味や理由がある、だから関係ないとかすぐに思わず何事も本質を見ていきたいよね、なんてことを思ったよん。
