LinusRufus

羊たちの沈黙のLinusRufusのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
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今はもうない渋谷東急の映画館で観た記憶。
好きなジャンルだなぁと、何となく観にいって、ストーリーの綿密さとレクター博士が強烈すぎて、帰りに本屋で原作を買って一気読みしました。

原作の内容が、ほぼそのまま映画になってた事に感動。もっかい観に行ったほどハマりました。

レクター博士の、あのキャラクターが最大の魅力ですね。教養があって、物腰も柔らか。でも何か不気味な気もする、けれどもそれに勝る魅力を放っている不思議な存在。
割と淡々と話が進んでいくのが斬新な感じで。

アンソニー・ホプキンスの怪演に怯まないジョディ・フォスターの演技も素敵だった。
脇役のスコット・グレンも渋かったし。
(蛹について訪ねる博物館職員もキャラ立ってたなぁ)
それぞれキャスティングが見事にハマってたのが凄い。

あと、青白っぽい色合いが世界観を際立たせていたと思います。
フィルムの色も大事な要素だなぁと意識したキッカケにもなった作品でした。

監督のジョナサン・デミは残念ながら数年前に亡くなってしまいましたが、その後のフィラデルフィアという作品でもやはり青っぽいフィルムの色を感じて、何となく嬉しかった。

一瞬指が触れ合うレクターとクラリスのシーンに一瞬ドキドキ。
ラストの赤外線スコープから見る映像は最後まで違う意味でドキドキでした!
LinusRufus

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