ToshiyaYokota

スタア誕生のToshiyaYokotaのネタバレレビュー・内容・結末

スタア誕生(1954年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

○スチル写真等を加えた約3時間のバージョンにて初鑑賞。そこまで長尺が気にはならないものの、そこまでかけた割にという印象。

○結局主演の二人があまり成長していないような気が。

○楽団に所属していたエスターはノーマンの誘いにあっさり楽団をやめてしまう。冒頭の流れからダニーとは親しい仲と想像できるが、そうでもなさそう。年齢と他のスターと比べ決して美人と言えない容姿がスターへの道の妨げになるかと思いきやこちらもワンシーンで解決。そしてノーマンの自殺後に立ち直る場面も、都合よくダニーが登場し叱責するという分かりやすすぎる演出。例えば夢だったジュークボックスで自身の曲が流れてノーマンのことを思い出すとか、そういう演出はなかったのか。ダニーが叱責するにはダニーとの間や、ダニーの人物を描かないと、ただただこの場面のためだけに呼ばれた気がしてダニーがかわいそう。

○ノーマンも冒頭から酒浸り。勤務態度は最悪である。それが映画終盤になってそれが理由で解雇とは。ノーマンという人物が仕事はできるが、酒におぼれている弱い人間として描くなら分かるが、仕事ができる描写も希薄。何が魅力でこのノーマンがこの地位にいるのか伝わってこない。

○そして何よりノーマンがエスターに惹かれるバーでの歌唱シーン。あの場面でエスターがノーマンにとって優れているということが伝わってこない。その他ミュージカルシーンもその場面の感情をうまく表現しているとはいえず見せ場として存在はしているものの映画として平坦な印象。
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